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2026年

転ばない家をつくる5つのポイント

【  今日からできる  】

 70歳を過ぎる頃から、夜中にトイレへ行く回数が
増えたという声をよくお聞きします。

特に寒い冬場は、「早く行かないと漏れてしまう」と焦ってしまい、
思わぬ転倒事故につながることがあります。

加齢とともに姿勢が前かがみになり、足のつま先も上がりにくくなります。
暗い廊下では、ほんの小さな段差でもつまずきやすくなるのです。

マンションに比べ、一戸建ては、特に寝室と廊下、
トイレの寒暖差が大きい家も少なくありません。
実際に私は、こうした不安を感じられたお客様から、
「これからも、安心して暮らし続けるためのリフォーム相談」を多く受けてきました。
今回は、夜間の転倒リスクを減らし、
これからの健康寿命を少しでも長く楽しんでいただくために、
住まいの見直しポイントをお話しします。

① 家の中で転倒する人が多い
「段差をなくしたい」という理由で、
リフォーム相談を受けることは非常に多いです。
確かに、日本の家は小さな段差が多くあります。
年齢を重ねると、足のつま先を持ち上げる力が弱くなります。
さらに姿勢が前かがみになることで、
よりつまずきやすくなってしまいます。
また、普段歩く場所に少し物が置いてあるだけでも、
足を引っかけて思わぬケガにつながります。
まずは、毎日の生活の中で、

• 朝起きてから
• トイレへ行く時
• 台所へ向かう時

どのように歩いているか、一度確認してみましょう。
物が多すぎて、無意識のうちにつまずいているケースも少なくありません。
東京消防庁の統計によると「8割以上は、ころぶ事故!」だそうです。

               東京消防庁ホームページから

② 転倒時の助けになる「手すり」
転びかけた時、すぐにつかめるものがあるだけで助かることがあります。
そのため、早めの手すり設置をおすすめしています。
手すりは「転倒防止」だけではありません。
年齢とともに筋力が弱ってきた時、少し支えがあるだけで歩きやすくなります。
毎日調子が良いとは限りません。
少し体調が悪い日でも、支えがあることで安心して歩けます。
それが結果として、自分の足で長く歩けることにつながります。
また、終活として家の中を一気に片付けられる方もおられますが、
片付けすぎて「つかまる場所」がない家も危険です。
意外に思われるかもしれませんが、
「いざという時につかめるもの」があることも大切なのです。

           

③ 夜の暗い廊下に注意
夜は照明を落として眠られる方も多いと思います。
ですが、夜中にトイレへ行く時の暗い廊下はとても危険です。

「手すりよりも、まず照明が大事」と言われる方もいるほどです。
おすすめは、足元をやさしく照らす小さな照明です。
天井から強く照らすよりも、まぶしくない優しい光の方が安心です。
最近は消費電力の少ない照明も増えていますので、常夜灯として使うのも良いでしょう。

④ 温度差にも気を付けましょう
寝室から廊下、そしてトイレへ移動する時の温度差にも注意が必要です。
高齢になると、急な寒暖差によって血管が大きく収縮し、体へ負担がかかります。
寒い廊下で倒れ、そのまま脳梗塞や脳卒中につながるケースもあります。
冬場は、
• 廊下を冷やしすぎない
• 小さな暖房を使う
• 寝室との温度差を減らす
こうした工夫も大切です。 

                 東京消防庁

⑤ 厚いマットにも注意
普段歩く場所に、厚手のマットはありませんか?
高齢になると、足のつま先が思った以上に上がらなくなります。
実際に歩いている姿を見ると、下を向いて前傾姿勢になり、
前のめりになって歩かれる方も少なくありません。
その状態で厚手のマットがあると、つま先が引っかかり転倒につながります。
さらに、加齢とともに体重移動もスムーズにいかなくなります。
「昔はこんなことなかったのに」と感じることはありませんか?
一度、マットの厚みや滑りやすさも確認してみましょう。

まとめ
転倒は、「年齢だから仕方ない」だけではありません。
住まいを少し整えるだけで、防げる事故もたくさんあります。
これからも安心して、自分の足で暮らしていくために。
まずは、今日よく歩く場所を一度見直してみてください。